2009/11/18

歓びを歌にのせて

公式サイト


おくりびとに続いて観たのは、音楽系で。
ちょっと前(と言っても4年前の2005年)スウェーデンの映画。
レンタルビデオショップで気になってたから。

舞台は、スウェーデンの北部。
最初の10分を流して観てたから、後でもう一回観直したけど、指揮者として成功した主人公が、体調を崩して生まれ故郷に戻ってくるところから始まる。
荒涼とした大地が延々と続いて、ひたすら雪景色。またもや、寒そう!

音楽以外に興味のなかった主人公が、やっぱり音楽を通じて、笑い、泣き、喜び、叫び、会話し、自分をさらけだし、誰かを理解し、誰かを受け入れて、そして少しずつ人間らしさを取り戻していく。その過程がメインで描かれるのだけど、彼が指揮をとることになる教会の聖歌隊を軸に、ちいさなコミュニティーの中での人間模様も見もの。それぞれのメンバーが抱えているあれこれが、少しずつ少しずつほどけていって、信頼という歌声になって響いていく。単純な音楽映画、というより、群集劇として成功してる気がした。


さて。
スェーデンのすてきな風景も堪能できる、この映画。

印象的だったのは、雪のシーンもそうだけど、冬の間に主人公のダニエルが自転車を買って、春の雪解けのころに練習するシーン!道にまだ雪が残ってて、それでもふらふらしながら、レナに手伝ってもらって練習してるのがすごい。わー!雪ででこぼこなのにまっすぐ走るのたいへん!って感じ。笑

私の育った東京は、既にコンクリートだった。土のにおいを知らない。自転車の練習も、コンクリートの上。ってことは、失敗してころぶとたいへん。でも、ダニエルの場合、ぼて!っと転んでも、雪。


でこぼこ道でまっすぐ走る練習をする、ころぶと雪!

コンクリートでまっすぐ走る練習をする、ころぶと固ッ!涙


どっちがいいかなー


そして、レナと自転車で遊びに行く、湖。あとで、家庭内暴力のダンナにぼろぼろにされてしまう湖。小さいころ、みんなで遊んだ湖。


そして、そして、競技会場への長い長い階段。あぁ、あと一歩!

スウェーデンの美しい風景とともに、人間の喜怒哀楽を堪能しました。

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